私は、今人生の帰路に立たされている。夫が浮気したのだ。夫の浮気は探偵に浮気調査を依頼して明らかにした。
探偵に浮気調査を依頼するまでに、私は悩みに悩んだ。どうして夫は帰宅が遅いのか、私の手料理がまずいからなのかなど、自分を責める事が多々あったが浮気調査したお陰で夫の帰宅が遅いのは浮気していたからだとわかった。
私は夫を今も愛しているが裏切られた事を許せるか自信がなかった。しかし、夫と離婚してしまえば収入が減り、子供達を育てるには、ダブルワークをしなければ、生活は困窮してしまう。
夫の浮気は許せないが生活の為に私は夫と浮気を許して復縁する事にした。しかし、私の精神はバランスを崩した。生活の為、夫と離婚しないと決めたものの夫の顔を見る度にあの浮気相手の女の顔がよみがえる。憎たらしくてたまらない。こんな生活が続けば私は気が狂いそうになる。いろいろ考えたが、私は夫の浮気相手の女性に慰謝料請求をする事にした。本当は慰謝料なんかいらないと思っていた。お金の問題じゃない、なぜ夫が浮気したのか、それが知りたかった。私は浮気相手の女性と対峙した。
夫とは取引先で知り合ったそうだ。夫からアプローチされてお互い付き合うようになったと彼女は話した。
私は浮気相手の女性と長話しする気はなかった。夫と浮気相手の女性と付き合うきっかけをつくったのは夫の方からだった。それだけで十分理解した。夫は不埒な男だということが。
私は浮気相手の女性と慰謝料として300万円を請求した。明日までに指定した銀行に振り込むように指示した。
翌日銀行に行き入金確認をしたら、慰謝料300万円が入金されていた。慰謝料請求するまではお金じゃないと思っていたが実際お金を手入れると気分は変わるものだ。心にかかっていた、もやがすーと消えていく感覚を覚えた。
私は晴れやかな気分で夕飯の買い物をしにスーパーで買い物をした。国産のすき焼き用の牛肉をかった。私はスキップしたい思いを押し殺して家に帰り夕飯の支度をした。
浮気相手の女性から慰謝料をもらってから私の気分は楽になった。夫の顔を見ても、もうあの浮気相手の女の顔は浮かばなくなった。慰謝料請求って復縁には必要なことだと探偵がアドバイスしていたことを実感した。
