浮気調査のご依頼を受ける時、まずカウンセリングから入ります。今一番悩んでいること、生活しにくい心境は何かを尋ねます。浮気の問題で相談に来られているのだから配偶者の事で悩んでいると思われがちですが、浮気相手への嫉妬で苦しんでいる依頼者は以外に多いです。浮気調査で浮気相手の素性が知りたいと思われる方が多いのは必然的といえば必然的だと言えるでしょう。
しかし、配偶者の浮気相手の事が知りたいと思う方もいれば浮気相手の事は知りたくもない容姿も見たくない、ただ排除したいと思われる依頼者もいます。探偵はカウンセリングで依頼者の心境を察して依頼者の心のバランスを保たなければなりません。
例えば、しっかりカウンセリングしておけば、この対象者には中間報告は望ましくない。と判断できるます。もしカウンセリングを疎かにしてしまい、情緒不安定な依頼者に中間報告なんかしたら、配偶者に「今日浮気したでしょう。」と配偶者を問い詰め、調査続行が厳しくなります。いわゆる身内発覚してしまい、浮気調査が出来なくなる場合もあります。
調査に入る前にしっかりとカウンセリングをすることは、浮気調査を円滑に行う事に繋がります。また依頼者と信頼関係が、築けるのでクレーム防止にも繋がります。
浮気調査は依頼者と探偵が情報を共有しながら行うことが求められます。その方が調査が上手くいくからです。
逆に調査を丸投げされると配偶者の行動は調査している時の行動しかわかりません。帰宅した時の配偶者の行動、例えば髪の毛のセットに時間をかけて出ていったとか、携帯にトイレにまで持っていくとか、化粧を念入りにしている。等、調査以外での対象者の私生活の情報は調査に有利に働きます。
だらだら調査して調査時間を消化して、浮気調査の延長を図る探偵社もいると聞きます。そんな探偵社はプロ意識が、足りないと思います。それ以前に倫理的に会社の方針に問題があるとしかおもえません。
プロの探偵社は、空振りの調査は、出来るだけしない。対象者の行動を把握するために調査を行う。その中で浮気の証拠が撮れるのです。
そのためには細かな情報を依頼者から頂かなければならない。
ある案件で依頼者とあまりいや、全くと言っていいほどカウンセリングが出来なかったケースがありました。依頼者はとても頑固で「男と女が浮気するのは夜でしょ!」の一点張りでこちらの意見は全く受け入れてもらえず、探偵は浮気は昼間でも起きるのにと思いながら、夜の調査を指定され、結局空振り調査で調査終了となった苦い経験が、あります。やっぱり質の高いカウンセリングが、調査の良し悪しが決まるんだと再認識させられた案件でした。
カウンセリングは調査前だけに行うものではありません。調査中、調査終了後にも行います。それが依頼者に寄り添った調査だと探偵は思っています。
