一週間前の事だった。私は気分がすぐれずれ、午前中だけ仕事をして、午後から半休を取り、ふらつきながら家に帰った。家に薬があるだろうと妻を読んだが応答なし。どうやら妻は外出しているようだ。妻は専業主婦だ。大概は家にいる。しかし、家に居ない。暫くベッドに横になり、一体妻は何をしているか気になり始めた。私は携帯をバックから出し、妻に電話をしたが呼びだし音はなるが、留守番電話に切り替わる。
考えてみれば私が仕事をしている日中、妻が何をしているか、私は知らない。今日たまたま具合が悪くて帰って来たが、妻が家にいない事に不信感を覚えた。
まさか妻は浮気しているのではないかと私は思い始めた。悪い方向ばかり考えてしまう。
夕方過ぎ妻が帰宅した。買い物袋も持たずに妻はそそくさと着替えを始めた。妻は買い物に行っていたわけではなさそうだ。
夕飯すぐに作りますからちょっと待っててね。と明るく振る舞う妻。その姿がやけによそよそしく見えた。
私は妻の日中の行動が気になって仕方なかった。一体妻は何をしているのか明らかにしなければ、私の不安は消えないだろう。
私は思い切って、博多区にある探偵社に妻の浮気調査を依頼した。探偵にお世話になるとは、結婚当初から思ってもみなかった。しかし、今回は嫌な予感がする。
探偵に浮気調査を5日間依頼した。月曜日から金曜日迄の連続調査で何かしら妻の秘密が明らかになるだろう。
浮気調査の結果次第では、私は妻と離婚するだろう。私はソワソワ知らながら、浮気調査の結果を待った。
一週間後、妻の行動明らかになった。
浮気調査で、妻はお昼に中年の男性とファミレスでランチを食べて、楽しそうに会話していた。そうだ。
それ以上の関係ではないと探偵は言うが大人の関係にいつなってもおかしくない状況だと思った。
浮気調査から得た男性宅に向かい、私は妻と二度と会わないでくれと頼みに行った。
男性は冷静にあなたの奥様とは、ただの友人です。だって私はゲイですから、心配されなくても大丈夫ですよ。と言われ、私はほっとした。
私はゲイの彼に私がここに来たことを内緒にしてほしいとお願いして、家に帰った。
よかった。妻は浮気していなかった。心配して妻を疑った事を恥じた。
妻は私を裏切って無かった。今日は妻の好きなマロンケーキを買って帰ることにした。
