私は既婚者である会社の上司と不倫関係になった。会社の飲み会で、親密になったのだ。以前から私は彼に好意を抱いていた。彼は仕事ができるタイプで部下からの信頼が厚く、頼れる上司だ。スーツの着こなしも他の社員とは違い洒落ている。私が会社の飲み会の時に積極的に彼を誘惑した。彼が既婚者であることは知っていたが、彼と大人の関係になることで彼の奥さまを傷つける事など考える余裕などなかった。
私は彼に夢中になっていった。段々と私は回りが見えなくなっていった。彼に無理を言って時間を作ってもらい、人の目を気にしながら会うのは疲れるので彼と会うのは私の家で会うようになった。私はあまり料理が上手じゃなかったので、夕飯は、デパ地下で買った惣菜やピザなどを一緒に食べた。彼は私が料理を作る時間がもったいない、そんな時間が、あれば一緒に映画でも見て過ごしたいと優しい言葉をかけてくれる。私達は浮気しているという感覚が薄れていき、仕事が終われば彼と一緒にいるのが当たり前だと思うようになって行った。無論、この後修羅場が待っていることなど微塵も考えていなかった。幸せな不倫生活は半年ももたなかった。ある日内容証明書が自宅に送られて来た。彼の奥さまからだった。内容証明書をみて背筋に寒気を感じた、そして手が震えた。
内容はあなたは私の夫と不貞関係にある。探偵に浮気調査を依頼して浮気の証拠があります。
私は精神的苦痛に対して慰謝料として500万円を請求する。対応がなければ裁判も致し方ないといった内容のがかれていた。私は慌てて彼に連絡をした。彼は「すまない、妻は私の帰りが遅い日が続いたから私を怪しんで福岡市の探偵社に浮気調査を依頼して私が君の家に入り浸っていることがばれてしまった。流石にやり過ぎたと反省しているが後悔はしていない。私は君と過ごした時間は価値あるものだった。しかし、探偵に浮気の証拠を撮られた以上会うことはできない。すまないがおわかれだ。」と言って彼は電話を切った。
私は涙ぐんだまま床に座り込んだ。どうしよう500万円もの大金なんて払えない。泣いてる場合じゃない。私は誰かに急かされるようにネットで慰謝請求について調べた。
500万円は高すぎる。示談交渉すれば200万円までは下げられると書かれいた。
私は弁護士を雇い示談にしてもらい慰謝料を200万円支払い、問題は解決した。
しかし、私の気持ちはまだ解決していない。私はまだ彼と決別出来ていない。慰謝料まで払わせられても私は彼を忘れられない。どうしよう私は懲りない女だ。ほとぼりが覚めた頃を見計らってまた彼を誘惑したいと思ってしまう私がいる。
