探偵を長くやっているとさまざまな人間模様を見ます。ここで探偵が偉そうに幸福論を語るつもりはありません。感じたことを書きたいと思います。
結論から言うと人は他者とのふれあいから人生の豊かさを感じることができるのだと思います。逆に言えば他者との関係が劣悪になったら不幸を感じることになるのだと思います。これが特に身近な夫婦だったり、親子だったり、職場の人だと不幸感は強く感じてしまう。特に夫婦の間でうまくいかなくなったら暮らしにくくなると思います。
配偶者の浮気やDV、子供の家出、引きこもり、上司からのパワハラなど不幸と感じる問題はさまざまなにあります。
では幸福感とは一体どんなものをいうのか?宝くじがあれば幸せなのか…
幸福感は人それぞれ度合いが違うと思います。欲に身を任せてしまえば、幸福感のハードルは高くなる。もっとお金がほしい、もっと仕事がしたい、もっと愛情が欲しいなどもっともっとが強い、そう欲深い人ほど幸福感を感じにくいのではないかと思います。幸福感のハードルを下げて生きていくことが幸福感を感じやすいということになるのではないでしょうか。仕事がうまくいけば達成感を感じる。夫と喧嘩してもお互いが素直に謝ることができれば良好な関係が築けると思います。
ここで夫婦間問題だけに焦点を合わせて幸福感を考えていくと結婚して死ぬまで配偶者だけを愛し続ける夫婦と配偶者を裏切り愛人を作る夫婦とでは幸福感は大きく変わってくる。では配偶者が浮気したら人生は不幸だと考えるのは少し違うと思います。降りかかった不幸から負けないことで新たな幸せが見えてくると思います。浮気調査を行い、浮気相手に慰謝料請求をする事で正妻としての立場を守ることができる。泣き寝入りしないで、振りかかった不幸を退治する事で夫婦の絆が深まるケースもあります。
仕事が終わりバスクリンをいれてお風呂に浸かる時に幸せを感じる。美味しいラーメン屋を見つけてお腹一杯たべて幸せを感じる。気に入った洋服が半額で変えたとき幸せを感じる。幸福の度合いを下げで幸せを積み重ねていく。あー幸せだと1日何回思えるか、何回言葉に出せるのか。
なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せが幸福感のあり方なのかと思います。
探偵の戯言でした。
