泣き叫ぶ妻を私は後ろからそっと抱きしめた。すると「他の女を触った手で私をさわらないで」と言って私をはねのけた。
妻は泣きながら私をにらみ、「私はあんたとあの浮気相手の女に慰謝料請求するわ。覚悟してなよ。私は福岡の探偵に浮気調査を依頼してあんた達の浮気の証拠は持ってるんだからね。」私は弁護士なんかに頼まない、自分で慰謝料請求する。そしてあんたとは離婚するわ。財産分与もしっかりいただきますから。まずこの家をどうするかだよね。ローンも残っているから、今まで払ってきたローンのお金の半分を私に払って、車はあなたにあげる。もともと気に入らない車だったし、後は慰謝料ね。四年も私を欺いて浮気してきたんだから1000万は払ってもらうわ。
妻の要求はえぐいものだったが言い返す言葉がなかった。私は確かに四年前からネットで知り合った女性と浮気をしていた。最初は本当に遊び心だけだったが、気づけば四年も月日が流れていた。
私は妻を愛していた。浮気したことに後悔している。しかし、後悔先に立たずだ。
妻の怒りは収まらないし、妻の気持ちも変わらないようだ。いくら謝罪しても許してもらえない。もう意固地になっている。浮気の代償は高くついた。慰謝料ははなわないといけないし、愛している妻を失うのは本当につらい。浮気しておいて何をいうかと思われるかもしれないが私は今も妻を愛している。
