この案件の調査は、なぜか雨の日が多い。今回の浮気調査でも、どしゃ降りではないが、傘をささないとずぶれにはなる程度の雨だった。雨の日の浮気調査は、あまり好きではない。視界が悪いし、行動がしにくくなる。とっさにカメラだすことが、やりにくくて仕方ない。
雨の日の浮気調査は、対象者、浮気相手の顔がとりづらい。傘をさされたら顔なんか見えなくなってしまって思い通りに調査が進まなくてフラストレーションが、たまる。
浮気調査で、ポイントとなるのは、ツーショットだ。二人が並んで歩くシーンや、手を繋ぐシーンなどの映像が撮れれば、浮気の証拠としては、有利な証拠となる。
やっぱり、雨の日の浮気調査は、苦手だ。
しかし、雨の日だっていくらでもツーショットを撮るチャンスはある。
二人で買い物にいった先で、ある程度の距離をおいてツーショットを撮ることなんかお手のものだ。
どんなときでも証拠を撮るのが、探偵である。傘だろうが、視界が悪かろうが、撮れるチャンスを逃さず、バチっと撮る。
雨の日でも、雪の日でも、嵐でも、チャンスがあれば証拠逃さないのが、プロの探偵である。
何だかんだいうが、私は、やっぱり、雨の日の浮気調査は、苦手だ。
