私の夫は浮気をした。私は涙ながらに娘に事実を伝えた。娘はあっけらかんと「あんなダメ親父離婚しちゃえばいいのよ。浮気するなんて最低じゃない。私に気を使わずお母さんが好きなようにしていいんだよ」と勇気づけてくれた。また涙が込み上げてきた。
私はこの先どうすればいいのか判断出来ないくらいショックを受けた。私は福岡の探偵社に浮気調査をなにげに依頼して夫の浮気が露見した。まさかと思ったが夫には愛人がいた。軽い思いで浮気調査を依頼したら大変な事になった。
娘は離婚しても大丈夫だと支えてくれたので気持ちが楽になった。娘は「あんな親父だ、愛人もそのうち愛想をつかすわよと」笑って言った。娘は私にとって心強い存在だ。
私はこの先どうしていけばいいのかわからなかった。自分を見失っていた。すると娘は私の気持ちを察するかのように「離婚するからにはきっちり慰謝料請求して財産分与しないとダメよ。私が一緒に請求してあげるからもう泣くのはやめてこれからの生活のため戦うのよ」と娘は私を鼓舞する。なんと頼もしい娘だと私は娘を誇らしく思った。
娘は「先ずは浮気相手の女性に慰謝料請求をしにいくわよ。浮気調査で女の住所はわかっているんでしょ?」と尋ねるので「はい。わかってるわ。」と頷きながら答えた。
私と娘は浮気相手の女性宅に向かい500万円の慰謝料を請求した。「そんな大金払えないは」とふてぶてしい態度の女。娘は怯むことなく「借金してでも払いなさいよ。それだけのことしたんだから、あなたの親でも親戚でも勤務先の上司にでも相談したらいかがですか?」と攻め込んだ。さらに娘は「だったら今からあなたの実家に行き浮気の証拠を見せて人様の家庭をあなたの娘が壊したことを話にいきますから」と強気な娘。私は借りてきた猫のように黙ったまま浮気相手の女性をにらみ続けた。女は娘の言葉に観念したかのように態度をころっと変えた。「わかりました、お金は工面します。実家や職場にはこの事を言わないで下さい」と頭を下げた。娘は当然のごとく明後日の金曜日までに現金で500万用意しておいて下さい。取りに伺いますから。と言って私達は浮気相手の女性宅を後にした。
今度は夫と対峙するばんだ。財産分与と慰謝料含めて1500万円を請求し、家から出ていくように伝えた。
夫は家を出ていった。おそらく浮気相手の女性のところでも行ったのだと思った。そんなことはもうどうでもいい。これからは娘と二人でこの家で暮らしていこうと思う。娘が女からうけとった慰謝料で沖縄旅行でも行きましょうと誘って来たのでそれくらいしてもバチはあたらないわよね。と思い沖縄旅行の計画を二人でたてた。石垣島に行きたいと娘が言うので私達は石垣島に旅行に行くことにしたのだ。娘には感謝している。娘がいなければ私は泣き寝入りしていたと思う。娘よ本当にありがとう。
