昨夜の雨も上がり肌寒い朝を迎えた。パーカーをはおい私はやめていたタバコに火をつけた。私は昨夜一睡もできなかった。夫の帰りを待っていた夫は帰ってこず結局眠らずじまいだ。イラつきタバコで気分を落ち着かせたが長く禁煙していたからかタバコが目にしみた。カーテンを開け朝の光が部屋に差し込んだ。寝不足のせいか光がいつもより眩しく感じた。
夫が朝帰りするなんて初めてのことだ。夫はなぜ朝帰りをしなければならなかったのか、朝帰りの理由を夫はなんと弁解するのか、そんな事を考えながら二本目のタバコを吸った。せっかく五年も禁煙していたのにイラつきを理由にまたタバコを吸い始めている。
夫が帰宅したのは夕方の6時過ぎだった。夫はお酒を飲まない、ギャンブルもやらない。なので麻雀で帰れなかったや、お酒を飲んで終電を逃してしまいビジネスホテルで寝てしまったなどの言い訳は通用しない。夫は外泊した理由をなんというか冷静に聞いてやろうと思い、夫をキッチンのダイニングテーブルに座るように声をかけた。「無断外泊した理由を聞かせて」と落ち着いて聞いた。すると夫は「朝まで仕事してそのまま寝ずに仕事していたんだ。お前が考えているような怪しいことなんかないから心配するな」と私をなだめた。「えっ怪しいことって何?怪しいことでもしてたの?」と私は夫の言い訳に毒づいた。水掛け論がループして、時刻は11時を回っていた。私は眠気が襲ってきたので話し合いは後日にしようといい私は寝ることにした。
朝ごはんも食べずに早朝から夫は家を出た。またまた怪しい言動だ。これまで早朝から家を出ることなんかなかった。夫は隠し事をしていることはまちがない。私はキッチンに向かいコーヒーメーカーでコーヒーを淹れタバコを吸いながらコーヒーを飲んだ。コーヒーを飲みながら夫の最近の行動を思いだしていたが結局夫の言動には納得がいかなかった。私は一人で悩んでも答えは見つからないと思い博多区にある探偵社に夫の素行調査を依頼することにした。私は夫が浮気しているとは微塵も思っていなかったが博多区の探偵社に相談していると「ご主人は浮気しているかもしれませんね」と言われて私は動揺した。浮気調査をすることを勧めらたので浮気調査を依頼することにした。もし夫が浮気していたとしても私は夫と離婚するつもりはない。この探偵社は夫婦間の修復70%とホームページかかれていた。夫婦間の修復に協力してくれることを期待している。
夫の行動の意味を知りたかった。なぜ無断外泊したのか、早朝からどこへ行っているのか調査して明らかにしてほしいと思った。
調査は本日の勤務後から行われた。三日間の調査を依頼した。
5日後に調査結果が判明した。調査結果、夫は夜中まで仕事しているとのことだった。それを聞いて私は安堵した。夫が浮気する訳がないと思っていとも無断外泊されるとつい疑ってしまった。「お仕事お疲れ様」と労いの言葉をかけてあげるべきだった。私は自分を責めた。夫の言葉が嘘にしか思えなかったからだ。
これからは夫とコミュニケーションをとって仲良く生活出来るようにやっていこうと思うのだった。私はもうタバコを吸うことはなかった。
