東の空が黒くなってきた。雨が降ってくると思った私は帰宅を急いだ。帰宅と同時に雨が降り出した。「セーフ」と思いながら夕飯の支度を始めた。
夫はここ最近帰宅が遅い、一緒に何週間も夫は私と食事をとっていない。夫が何をしているのか?帰宅が遅いのは何でなのか?コミュニケーションが不足しているからそう思うのか、そんなはずはないとわたしは思った。大体仕事が終わってから夫は何をしているのか、くつろぐ場所があるのではと具体的な想像力が舞っていく。しかし女の影がまるで見えない。くよくよ悩んでいたが私は、福岡の探偵社に夫の浮気調査を依頼した。どうしても勤務後どこに行っているのか気になったからだ。だが夫の素行は新しい服やネクタイなど買うわけでもなく、ただ帰宅が遅い、休日出勤と言って休みも仕事に行く。どう考えても女がいる他考えられなかった。浮気調査から知り得た女に慰謝料請求する気満々で調査の結果を待った。その一週間後調査結果が出た。その調査結果に耳を疑った。夫は白だった。仕事が終わるとコンビニ回りをします。三軒のコンビニを回った後対象者は自宅の駐車場で時間を潰していました。女性は居ないと思われます。帰りたくない病かもしれませんねと冷静に調査報告を告げた探偵。
「帰りたくない病」探偵が言っていた言葉が気になった。それは何かと尋ねるとたまに浮気調査で夫を尾行しても誰とも接触せず、0時頃まで一人で車のなかで過ごす対象者がいました。多分ご主人は家に帰りたくない理由があると思います。ゆっくり話してみてくださいとアドレスをもらったが夫は私のことが嫌いになったんだろうかと直感的に思うとアドバイスが耳に入ってこなかった。
私は夫が浮気していないことを知ってから夫とどう接触して良いのか悩んでいた。夫に気を使って夫に接触する私。私は夫とこの先うまくやっていけるのか不安になった。福岡の探偵社に浮気調査を依頼し、あなたは一人で車のなかで深夜まで過ごしといるという調査報告を受けた事を素直に話してみようかと思ったが迷いの方が強かった。夫は私の事が嫌いなの気になった。嫌われているのなら私は夫と別れようと思った。嫌われている人の食事の準備したりすることには抵抗がある。
私は全てを夫に話すことにした。このままではなんのために浮気調査を福岡の探偵に依頼したのか意味がなくなる。わたしはリビングに紅茶を準備し夫ををリビングに呼んだ。夫にあなたの素行を知っていると告げた。夫は驚かず「そうなんだ」と答える。わたしは核心に迫った。「なぜ一人で過ごすの私の事が嫌いなの?」と聞いた。「嫌いではない。」と即答したが、なぜ一人で車の中でも過ごしているのかについては答えはしない。離婚したいと呆れて尋ねると離婚はしないとキッパリと言った。しばらく夫の好きにさせることにした。浮気調査のおかげで夫には女がいない事がわかって安心できた。夫はぜ直帰しないのか未だ不明だが夫が家で居心地良く過ごせるよう努力してようと思う。
