私の苦しみなんか誰もわかっては貰えない。浮気された私はひどく落ち込んだ。ものが喉を通らないほど精神的に参ってしまった。
浮気相手が誰かなんてもうどうでもいい。夫が私以外の女性とセックスをしたことがどうしても許せない。友人に相談してみようと思ったが恥をさらすようで相談することは避けたのだ。
両親にも夫が浮気したことを話せていない。両親に要らぬ心配をさせたくなかっからだ。私はたまっていた洗濯物を洗濯機に入れ洗剤を入れて洗濯開始ボタンを押し洗濯機に水が流れる音を聞きがら立ちすくんだ。
私は黙って洗濯機のまえで泣いた。泣いたって状況が変わる訳ではないことはわかっているが涙が溢れでた。この涙は苦しみからきているのか寂しさからきているのかはわからなかった。夫の裏切りが悔しくて悔し涙かもしれない。泣いてばかりじゃいけない。そう思っているとわたしの携帯が鳴った。
友人からだった。彼女は離婚した経験があるので彼女には今の私の苦しみが分かるのではないかと思い今の感情を友人に話した。すると彼女は、一つ間をあけて、「あなたはもう旦那さんとやり直すつもりはないのよね」と優しくたずられた。「そうね。私は絶対夫を許さない。」と迷いなく答えは。「だったら有利に離婚した方がいいわよ。離婚したらなにかとお金がかかるし、新たな生活になれるのも大変よ。私は探偵を使って浮気の証拠をとり夫と浮気相手の女に慰謝料請求して、新しい生活を始めたわ。慰謝料がなければ自立する事は難しかったとおもうわ。」と離婚経験者の友人の言葉には説得力があり重い言葉でもあった。
私は夫の裏切りに苦しみ、離婚後の事なんか考えていなかった。いや考えられなかった。それほど私は夫を信頼していたし、夫も私の愛情を受け入れてくれていたのになぜ夫は浮気しているのか謎だが現実は私を苦しめた。
友人のアドバイスを参考に私はこれからのどうするか考えて見ることにした。浮気調査を探偵社に依頼するかどうかは、夫の今後の言動により浮気をやめていなければ浮気調査を依頼する事にした。慌てても仕方ない。
夫が浮気したことを認めたら、離婚して私が自立するまで面倒みてもらおうと思う。夫は私を裏切ったのだから当たり前だ。そんな考え甘いと友人は警告したが私はどうしても探偵社に浮気調査を依頼することは避けたいと思っている。浮気調査で浮気相手の女性を見たくなかった。夫からの慰謝料で新しい生活をしたいと思った。
私は早速1LDKの物件を探した。浮気相手の女性よ、私の夫を宜しくお願いします。と思いながら、駅近でいい物件をさがした。
