私は今まで一体夫のどこをみてきたのだろう。浮気していることなんか気づかないまま過ごしてきたなんて。これほどの悲しみに私は耐えなければならないのだろうか。
浮気調査とは凄いもので浮気相手の素性から浮気現場の証拠まで裁判になっても勝てる証拠をとってもらった。私は夫と浮気相手の女性と争うつもりはない。この悲しみから逃れることばかりを描いていた。私には幸い親から承けづいた資産が多少ある。
私は離婚届けと浮気の証拠をキッチンテーブルに置きいた。
これが私の区切りだ。夫を責める事など無駄な事はしない。
私はこの悲しみから逃れることに囚われている。夫とは二度と会うことはないだろう。私はこの悲しみから解き放たれるかのように家を出た。
