私の性格は心配性だ。ある意味強迫観念に囚われているのかもしれない。私は夫と二人暮らし、子供達は自立して実家にはなかなか寄りつかない。たまには顔を見せてくれれば良いのにと思ったりもするが今の私の精神状態だと子供達と会える状態ではない。
心配性の私は最近の夫の言動に不安を感じている。疑うところがたくさんあって混乱と困惑が入り交じり生活しづらい状況たのだ。だから子供達が帰省されたらまともに話ができるか不安に思っている。私は真の心配性なのだ。
夫はこれまで定時で帰宅していたのに最近は終電で帰宅するようになった。なぜそんなに遅いのか疑問ばかりが募る。
私は不安でたまらない。まさか夫は別の女性と一緒に居るのではないかと不安になった。私はこんなに不安に苦しむぐらいなら夫に本当の事を話してもらおうとキッチンの食卓に座り夫の帰りを待った。
夫を待っているあいだ私は余計な事ばかり考えた。夫は離婚を考えているのかもしれない。夫は浮気しているのかも知れない。考えれば考えるだけ不安に押し潰されそうだ。
ドアノブがガチャと聞こえた。やっと夫が帰ってきた。お帰りなさい、夕飯温めるからと夫を迎えると夫は夕飯食べてきたからいらないとつんけんした言い方をされた。私は「誰と食べたの?」と聞くと夫は会社の連中だよとネクタイをはずしながら答えた。
私は唐突にあなた浮気しているでしょう?私知ってるのよ?最近帰宅が遅くて怪しいと思って、私心配性でしょ。あなたは私が心配性なこと知ってるわよね。これまで直帰していたあなたが急に帰宅が遅くなるなんておかしいものだから、私は浮気調査を探偵に依頼したのよと私はかまをかけた。私は浮気調査を探偵に依頼なんかしていない。
夫は呆れた顔でお前まじで探偵に浮気調査を依頼したのか、それで何がわかったのか報告書を見せてみなよと怒ったように言う。私は正直に浮気調査を探偵に依頼したことは嘘です。あなたにかまをかけただけだです。夫は探偵なんか雇う金なんかないだろう。俺は2ヶ月前から管理職になったから残業でたまっている仕事をこなしているだけだからもう心配するなとなだめられた。
私は夫の言葉を信じていない。だって私は心配性なのだから。
こんな状態が仕事だからといって続く訳がない。しばらく様子をみて今度は本当に福岡の探偵社に夫の浮気調査依頼してやると思っている。調査費用だってへそくりがあるからなんとかなる。夫の実態を暴いてやる。
