暗い部屋で一人、テレビはつけまたまま、私はソファーで寝てしまっていた。どれくらいソファーで寝ていたのか、時計を見たら0時を回っていた。洗濯物をかたずけてから、随分長く寝てしまっていた。
喉がカラカラだったので私はキッチンに行き冷蔵庫からミネラルウォーターを出してグラスに注ぎ飲んだ。すると玄関で物音がした。夫が帰宅したのだ。夫がこんな時間に帰宅するのは、日常茶飯事になっている。当初は「なぜ帰りがこんなに遅いの」と問い詰めていたが、「仕事だの、接待だの。」と嘘とわかるような言い訳を言う。
私は夫と殆んど口をきいていない。勿論夫の夕飯も作っていない。
私達はなぜ一緒に生活しているか疑問すら感じる。いっそのこと離婚してしまえば、良いと思うが踏ん切りがつかないでいる。
どうせ離婚するならば有利に離婚したいと思っている。
夫の言動を考えると夫は浮気していると思う。それも高い確率でだ。
浮気調査はやはり探偵に依頼するべきだと思い、博多区にある探偵社に浮気調査を依頼した。調査方法は完全にお任せでお願いした。一応夫の帰りは毎晩0時過ぎだと伝えた。
浮気調査を依頼して、三週間が経過した頃探偵から連絡が入った。
調査結果が出ましたので相談室に来てください。といわれたので、私は相談室にいくのが面倒で、浮気調査の報告は電話でしてほしいと頼み、電話で浮気調査の結果を聞いた。夫は会社の取引先の事務員と浮気している。との事だった。やっぱりかと私は思い、これで有利に離婚出来ると思うと気持ちが楽になった。私は探偵に報告書は郵送してもらうようにお願いし電話を切った。
浮気調査のおかげで離婚するきっかけができた。私は浮気の証拠を使って夫と浮気相手に慰謝料請求することにした。これからは私は自由に生活できると思うと嬉しくてたまらない。
これから夫の顔を見なくてすむと思うと思わずガッツポーズをしてしまう私がいた。
