悲しみが雪のように募る夜が続いた。その訳は夫の浮気疑惑が浮上したからだ。夫の帰宅が遅い、休日出勤は当たり前、こんな夫の行動は実に怪しい。私は夫に悩まされている。ゆっくりと夫とコミュニケーションを取りたいと思っても帰宅は遅いは、休日は居ないはで全く時間が取れない。
ある日の日曜日夫は珍しく家にいたので話があるからと夫をリビングに呼んだ。普段からたまっていた不満をぶちまけた。なぜか帰宅が遅いのか、休日何しているのか、あなたが帰宅が遅いから私はストレスになっている。私はあなたの妻ですよね。なぜ私を邪険に扱うのかと腹立たしくてつい怒鳴り付けてやった。そんなことしても意味がないこととわかっていたがつい感情的になってしまった。カモミールティーを飲んで冷静さをとりもどした。夫は素知らぬ顔でソファーに座り込んだ。私は夫にダイレクトに聞いた「あなた浮気してるでしょ。帰りが遅いですものね」と嫌みたらしく言った。すると夫は「そんなことない」と私の顔をみらずに答えた。私は夫はずるいと思う。この世に及んで夫はしらをきる。これじゃ水掛け論だ。私は夫の浮気調査を依頼するか迷っていた。費用がかかることを考えるとなかなか決断出来なかった。しかし夫の今の行動は私の存在を邪険に扱っている。納得が行かない私は取り敢えず探偵社に電話して今の状況をすべて話した。探偵の相談員は浮気相手の女性から浮気の証拠を突きつけて慰謝料請求するべきよ。とアドバイスをもらったが費用を聞いてとても払える額ではなかったので浮気調査を依頼するのを諦めた。私は夫の帰りを待つ生活をやめた。もうご飯も作らない。私は夫の事はなにもしない。そう私はストライキを決め込む事にしたのだ。
