私達は結婚して二年になる。私達はお見合い結婚でした。私は乗り気ではなかったが親戚の勧めでとりあえず会うことにした。見た目は悪くなかった。どちらかといえばタイプだった。どんな性格かは話してみないと分からない。初顔合わせでは緊張してうまく話せなかったことを覚えている。彼は無口であまり話しをしてくれなかった。初顔合わせの日はあまり話さずお見合いはお開きとなった。お互いが連絡先を交換して別れた。
何度か食事に行くようになり二人は少しずつわかり合えてきた。同年代ということもあり、十代の頃はまっていた音楽や映画、ドラマ等共通の話題で盛り上がり話も弾んだ。
ある日何かの拍子、カラオケに行くことになった。選曲は90年代のものばかりで一緒に歌った。
私達はいつの間にか仲良しになり、結婚することにした。その時二年後私は夫から苦しめられるとは露にも思っていなかった。
私の夫は女好きだったんだ。結婚当初は分からなかったが結婚一年が過ぎた頃から夫の言動が怪しくなった。日に日に帰宅はおそくなり、外泊までするようになり、私は眠れない日々が続いた。あのカラオケで仲良く歌を歌った楽しい思いでは色あせていった。
私は夫になぜ帰りが遅いのか問い詰めるが夫は仕事としか言わない。あきれたものだ。妻の私を苦しめてなんとも思わないのかと…。
私は堪忍袋の緒がきれた。私は浮気調査を探偵に依頼することにした。白黒はっきりさせてやるのだ。私は怒りに任せて探偵に浮気調査をお願いした。
浮気調査は以外にも早く進み、結果を知ることができた。夫はやはり浮気していた。浮気調査の内容はこうだった。
夫は会社を定時に上がり博多駅筑紫口に向かい女性と待ち合わせをして、博多駅構内の飲食店で食事をして二人は別れた別れたさい探偵は女性の居住先を割り出した。女性は千早に住んでいることが判明し、調査1日目はここで終了した。
調査2日目は女性宅から調査開始した。早朝六時半に女性宅に現着し、彼女の勤務先を割った。彼女はDAIMARUの紳士服売り場で働く女性だった。調査は一時中断し、夫の勤務後の調査に切り替えた。夫の勤務先に16時半に現着し調査を再開した。夫は予定通り定時で会社を出て博多駅筑紫口で女性と待ち合わせて今回はタクシーを拾い中洲へ車を走らせた。中洲の居酒屋で二人は食事をして、飲食店から出て二人は手を繋ぎ中洲のラブホテルへ入った。そして、3時間足らずで二人はラブホテルが出てきた。お互いがタクシーを拾い二人は別れた。時計は0時を回っていた。
探偵は浮気の現場をしっかり撮っていた。私はその映像をみて頭に血が上った。憎しみを夫と浮気相手双方に向けた。私は浮気調査で得た浮気の証拠を使って千早に住む浮気女に慰謝料を請求し、夫との関係を精算させた。次は夫だ。夫と今後どう付き合って行くか考えていた。夫に「浮気調査であなたが浮気していたことが明らかになったわ。言い逃れは出来ないわよ。一応言っときますけど浮気相手には慰謝料請求してあなたとの関係は精算させてもらってますからね。」と私は付け加えるかのように浮気相手に慰謝料請求したことを伝えた。夫は言葉を失ったみたいにソファーから立ち上がろうとしない。
「離婚しますか?」と冷静に尋ねると夫は、黙って首を横に振った。
ではこれからは毎月お小遣い制にします。そうね、月八千円かな。勿論クレジットカードは没収しますから。それでいいなら離婚しないで夫婦間の修復をしましょう。異論はありますか?と夫に尋ねると「お前の言う通りにする。なので離婚はしないでくれ」夫は力のない声で訴えてきた。それを聞いて私は夫の管理をしっかりやって行こう。夫婦間の修復に努めようとおもうのだった。
