浮気調査の依頼を受けると、まずは、事前調査を行います。この事前調査を怠ると調査は、上手く行かない。浮気調査を潤滑に進めるには、この事前調査は必須だと思います。
対象者居住先、もしくは、浮気相手の居住先を事前に下見に行く事は、かなり重要になります。探偵は、まずは、張り込み位置を第一に考えます。浮気調査のほとんどは、張り込みに時間を費やします。周囲に警戒されない、また、対象者達に怪しまれないハリ位置を見つけます。
例えば、浮気現場が、浮気相手の居住先だとすると、長期の調査になる可能性が高くなります。浮気相手の居住先の出入口が目視できる位置からの張り込みがベストなんですが、車も通れない、小道の入り組んだ立地だとカメラを仕掛けて、撮影するしかありません。そんな事を考えながら調査方法を考察していきます。
浮気調査で、1番辛いのは、やはり、張り込みでしょう。12時間や24時間の張り込みはざらです。しっかり集中力を高めておかないと、対象者達は、一瞬で浮気現場の居住先から出て来ます。その一瞬を見逃さぬよう、何時間も寝らずに張り込みを続けるのです。
華やかに見える探偵業ですが、実務は実に地味な作業です。ひたすら出入りを確認する。ただひたすら。24時間位張り込みを続けると時間の感覚が麻痺します。寝ていない事も関係しているのかもしれませんが、長く張り込みを続けていると、時間の感覚が分からなくなります。時間の経つのが早く感じるようになります。しかし、心身ともに疲弊している状態です。集中力を持続させるのに苦労します。
精神論になりますが、依頼者の気持ちを考えたら、寝てられない、気合い入れ直そうなど、考えます。探偵は、依頼者の依頼を受けて、始めて浮気調査が出来るのです。心が折れそうになった時は、依頼者の気持ちを考えるようにしています。また、プロ根性で凌いでいる感は、否めません。探偵としての、プライドが、辛い浮気調査をこなすよう、つき動かしているのかもしれません。
ハリ位置についてですが、何日も同じ車で同じ場所を貼り続けるのは、非常に危険だと言えます。長期の浮気調査になる場合は、車を変えて、張り込みを行う必要があります。周囲に怪しまれれば、直ぐに通報されます。真夜中に赤色灯をチカチカと回され、職質に来られたら、目立って仕方がない。そんな時は警察に、身元を直ぐに明かして、まずは、赤色灯を切ってもらい、調査で張り込みをしているから、不審者じゃない事を説明します。大抵の警察官は、探偵だと名乗れば、理解して、直ぐに帰って行くが、中には理解のない、警察官もいます。根掘り葉掘り聞いてきて、最後には、車内を調べさてくれとまで言うなんて、本当、疑い深い警察官だ。探偵は、苛立ちを覚えます。危険なものがないか一応調べさせてくれと警察官は、いうが、探偵からしてみれ、探偵いじめだとしか思えない。
浮気調査には、ハプニングはつきものです。どうリカバリーするかは、探偵の知識と経験値が求められると思います。
警察に通報されないように、上手く立ち回り、浮気調査をやっていこうと思います。
