配偶者が、浮気をしていると分かった時、あなたは、どうしますか?先ずは、配偶者を問い詰めますか?大方の人が、感情的になり、配偶者を責め立てしまう。自然な行動だと思いますが、浮気を知ってから、感情的にならずに有利に離婚した人もいます。これは性格との関連性は否めないようです。
探偵に浮気調査を依頼してくる依頼者の中には、至って冷静に、浮気調査を依頼してくる方もいらっしゃいます。心を乱す事なく、そして、これからの事をよく考えている。夫婦問題を、どう修復していくか、彼女は、よく勉強し、自分が何をすべきか、わかっている。離婚に探偵を雇うには、配偶者の浮気問題以外考えられない。彼女は、探偵が、有利に離婚する為に、どんな情報が必要なのか彼女は、熟知していた。
彼女は、調査の方法や調査を行う日時を探偵に頻繁に指示してきた。普通の依頼者は、感情的になり、嫉妬で頭を悩ます。しかし、彼女は、淡々と話を進めた。自分の事ではないように機械的に話す依頼者。探偵は、冷静な依頼者と有利に離婚することについて、再確認し、調査を組み立てた。
調査方法は、金曜日の勤務後、配偶者を尾行する事で、納得してもらった。探偵はこの案件は、全指定調査にして調査を組み立てようと考えた。探偵は、空振り調査をしたくなかった。細かい依頼者の時は、大体全指定調査を組んで調査を進めるケースは多い。トラブル回避だ。配偶者の情報が少ない時は、調査は慎重にして行かなくてはなりません。依頼者と協議して調査日を決めて行く事は浮気調査の良い潤滑油となるだろう。
機械的に物事を判断して行く依頼者、カウンセリングが全くできない。依頼者の思った通りに調査をしなければいけない状況になるケースがあり、指定調査のデメリットはここにあるようだ。ようは、依頼者の意見を聞く立場として、調査が、依頼者の独壇場に、なってしまうと調査がやりにくくなります。調査が、上手く行っているのならこのままでいいのですが、調査結果が取れていない場合は、調査方法の見直しが求められる。全ては、依頼者の為です。
感情的になっている依頼者は、カウンセリングしやすいが、冷静な依頼者には、カウンセリングは、必要なくなる。
浮気調査の、証拠を見せても動じない。探偵は、彼女のとる行動を予め予測していたが、彼女は、予想以上に完璧に冷静さを装う。探偵は、最後に一言、これから上手くやってくださいね。と声をかけた。すると彼女は、私は何も今はしませんよ。と証拠をバックに入れながら答えた。今は何もしない?どういう意味か探偵は、わからなかった。ただ何もしない。そう彼女言った。冷静な人だ、私はそれ以上深く聞かなかった。何かは、探偵では、わからない、冷静な彼女には何か考えがあるのだろう。
探偵は冷静に判断して、私は彼女との委託調査契約を解除した。
