映画などに登場するフィクションの探偵は、変声器を使っていたり、ピッキングツールを駆使していたり、といったイメージがありますよね。
では、本物の探偵はどんなツールや調査機材をつかうのでしょうか?
探偵についての知識を深めるために、そして良い探偵を見極めるためにも、探偵が調査に使用する機材の情報と知識を蓄えましょう。
特に探偵に調査依頼をする際は、役に立つでしょう。その探偵の使用機材を見ることで、きちんと一流の探偵であると言えるだけの機材を使用しているか、という点までチェックできるようになるからです。
探偵が使う調査機材・撮影関連
撮影関連機材は、スペックを重視し、力をいれなければいけない、探偵にとって必要不可欠な調査機材だと言えます。
多くの探偵社では、撮影用の機材として一眼レフカメラを使用しています。
画像や映像の証拠能力は高いため、画素数は勿論重要です。昼夜問わず鮮明に映像を映さなくてはいけないので、状況に合わせて広角レンズや望遠レンズといった多種多様のカメラレンズを、探偵は用意しておく必要があります。
ISO感度だけでは調整しきれない闇夜の場合を鑑みて、赤外線投光器も一緒に使用することもあるようです。
カメラ自体も1種類ではなく、取り回しのしやすさや、充電の容量、見た目がコンパクトかどうかなどを考えて複数のカメラが必要です。
また、ビデオカメラも併せて使用するケースも多くあります。こちらは光学30〜50倍で、中には4Kカメラを導入している探偵社も存在します。
探偵が使う調査機材・その他便利ツール
カメラ以外にも、探偵が利用する調査機材はたくさんあります。
そのひとつ、ICレコーダーは手軽に音声を記録できる機材として用いられます。飲食店などで行われた会話を録音しておくにはぴったりのアイテムです。
探偵が行う調査の中でも、盗聴器の発見調査では、スペクトラムアナライザーという機材が使用されます。
こちらは、周波数や電力、電圧を表示させることのできるプロ用の精密機材です。盗聴器の種類によっては、これがなくては発見できないものもあります。盗聴器調査を依頼するのであれば、必須の機材となるでしょう。
良い探偵は良い機材を使っている
こういった機材を潤沢に揃えていない探偵は、たとえどれほど高い調査力を謳っていたとしても、あまり信用はおけないと言えます。
スマホだけで調査をする探偵、というのもいますが、いくら高画質高精細な撮影ができるスマートフォンが増えたといっても、プロ用の機材を調達・導入できない探偵に、一生を左右するかもしれない調査や、裁判で必要な報告書を任せるのはおすすめしません。
探偵とは、調査員の地道な調査、そして根気や粘り強さあっての仕事ではありますが、その全てを根性論で片付けられるようなものではありません。
どんなに優れた人材であったとしても、いくら調査力の高い調査員であっても、使用する機材がお粗末なものでは、調査結果の報告書の出来もお粗末なものになる可能性が高いからです。